- コンパスを使わず、「定規とペン(直線だけ)」で滑らかな曲線(包絡線)を手描きする具体的な4ステップを身につけます。
- インタラクティブな図解(Explorable Explanations)を操作しながら、「どの点とどの点を結ぶとカーブが立ち上がるのか」という法則を視覚的に体感します。
- 後半では、方眼ノート(グリッド)のマス目を活用し、定規すら使わずにフリーハンドで気軽に包絡線を描く応用テクニックを学びます。
どうもクリエイティブコーダーのワタタクです。
前回の記事『【包絡線ってなに?】たくさんの線の動きが「見えない輪郭」をつくる不思議なルール』では、「たくさんのまっすぐな線が集まることで、そこに描いていないはずの美しいカーブが浮かび上がる現象=包絡線(ほうらくせん)」の言葉の意味や美意識について言語化しました。
理屈がわかると、次にやりたくなるのはやはり「自分の手で実際に描いてみること」ですよね。 「美しいカーブを描くのだから、コンパスや分度器が必要なのでは?」と思うかもしれませんが、実は使う道具は「定規」と「ペン」の2つだけです。
今回は、4枚の作図ステップ写真と、ブラウザ上で1本ずつ線を引いて試せるあなたが操作する図解(Explorable explanations)を使いながら、誰でも迷わず手描きで包絡線を描く手順を解説していきます。後半では、方眼ノートを使ってフリーハンドでさらに気軽に楽しむコツもご紹介しますので、ぜひ手元にノートとペンを用意して読んでみてください!
この記事を書いた人


クリエイティブコーダー
「才能」ではなく「発見」で描く。文系・36歳からの上達ログ。
- ゼロから独学でクリエイティブコーディングに挑戦し、以下の実績を達成
- 開始1年8ヶ月目までに公募6つに挑戦し、3つ入選(勝率50%)
- KITTE大阪の18メートルあるAxCROSS大型スクリーン
- 虎ノ門ヒルズステーションタワーB2F TOKYO NODE エントランスサイネージで展示
- UN:O(東京大手町)にある会員限定のサテライトオフィスにて2作品選出・常設展示
- 開始1年8ヶ月目までに公募6つに挑戦し、3つ入選(勝率50%)
- 開始1年9ヶ月目に、虎ノ門ヒルズ49階、地上250mのインフィニティプールへ作品提供・展示
まずは触って体感!包絡線が生まれる仕組み(Explorable explanations)
手描きを始める前に、下の図解の「+ 1本ずつ引く」ボタンを何度か押してみてください。 縦の軸と横の軸に打たれた「赤い点」同士を直線で結んでいくだけで、少しずつカーブの輪郭が浮かび上がってくるのがわかります。
1本ずつ引くの順番で真似をして書いていけば、描けますよ。(この跡の項目では手描きの例も載せています。)
直線の反復から「曲線」が立ち上がる瞬間を体感する
スライダーを動かして「分割数(線の数)」や「軸の角度」を変えてみてください。直線しか引いていないのに、滑らかな曲線(包絡線)が浮かび上がります。
仕組みはたったこれだけです。それでは、この動きを自分の手で紙の上に再現していきましょう!
手描きで包絡線を描く4つのステップ
用意するものは、紙(ノート)・定規・ペン(シャーペンやミリペンなど)だけです。
ステップ1:1cmごとに印をつけながら、2本の直線(L字の軸)を引く
まずは紙の上に、定規を使って縦と横に2本の直線を引きます。 基本は90度(L字型)に交わるように引くとバランスが取りやすいですが、上の図解で試したように、角度が鋭角でも鈍角でもきれいな包絡線になります。
縦と横は10cm。そこに1cmごとに印をつけていきます。


ステップ2:端の点から順番に「タスキ掛け」で結ぶ
ここが一番大切なルールです。同じ番号の点同士を結ぶのではなく、「一番外側(上)の点」と「一番内側(角に近い)の点」を定規で結びます。
縦軸の「一番上の点(9)」と、横軸の「一番左(角の隣)の点(1)」を直線で結ぶ。


縦軸の「上から2番目の点(8)」と、横軸の「左から2番目の点(2)」を直線で結ぶ。
同じように、縦を1つ下がったら、横を1つ右へずらしながら、定規でまっすぐ線を引いていきます。
7と3をに線を引く→6と4に線を引く→5と5に線を引く。


ステップ3:すべての点を結び終えると「見えないカーブ」が完成!
縦4と横6、縦3と横7、縦2と横8、縦1と横9に線を引いて完成。


最後の点まで同じルールで結び終えると、直線しか引いていないはずの紙の上に、滑らかな放物線(包絡線)がくっきりと浮かび上がります。 上の項目で「分割数(線の本数)」のスライダーを右に動かしたときと同じように、目盛りの間隔を細かくして本数を増やすほど、カーブの輪郭はより滑らかで美しい曲線になります。
描ききった方、おつかれさまです~。
【応用】方眼ノートを使えば「フリーハンド」でも描ける!
定規で目盛りを測って線を引くのに慣れてきたら、ぜひ試してほしいのが「方眼ノート(グリッド紙)」を使ったフリーハンド作図です。
方眼ノートには最初から縦と横に等間隔のマス目が印刷されているため、「定規で目盛りを測る手間」がゼロになります。
多少の線のゆらぎや手描きの筆圧の強弱がそのまま味わいになり、定規で引いたときとはまた違う、温かみのある有機的な包絡線が立ち上がります。ちょっと一息つきたいときの気分転換や、思考を整理したいときの落書きとしても最高に気持ちがいいですよ。


ちなみにゆらぎまくった包括線を組み合わせて描いた絵はこちら。
当時の僕は疲れていてへなへなで、集中力が足りていなかったのかな?すっごい歪んでます。笑


まとめ・今回の作図を終えて
コンパスも分度器も使わず、ただ「目盛りを1つずつずらしながら直線を引く」というシンプルなルールだけで、これほど美しい曲線が生まれるのは何度描いても不思議な感覚があります。
- 直線同士を「1つずつずらして結ぶ」だけで曲線が立ち上がる
- 目盛り(分割数)を細かくするほど、輪郭はなめらかになる
- 方眼ノートを使えば、定規なしのフリーハンドでも気軽に楽しめる
自分の手で「縦を1つ下がったら、横を1つ右へずらす」というルールで描くの楽しいですね。
今回の包絡線をプログラミングでも描いてみるという挑戦もしています。


包絡線を組み合わせて描いたアステロイド曲線ってのをプログラミングで表現した記事も興味があったら読んでみてくださいね。


それでは今日もレッツワクワクコーディング。

