【ネタバレなし】映画『トロン:アレス』感想|クリエイターこそ見るべき“体験”と3つの注意点

オレンジ色の背景に白いグリッド線が3D空間のように描かれ、小さな黒い粒子が散らばるジェネレーティブアート - トロン:アレス感想記事アイキャッチ
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作品156/150000

ワタタク

どうも。クリエイティブコーディングの上達の過程を伝えながら、15万の作品制作を目指しているワタタクです。

先日、公開初日である10月10日に、映画『トロン:アレス』を観てきました。 先に結論から言います。

もはや映画ではなかったですね。 浴びる、体験する、思考の“OS”を強制アップデートさせるための、2時間の体験するアートでした。

特に、僕のようにクリエイティブコーディングで表現をしている人間、ピクセルや写真を使ったアートが好きな人間にとって、これは単なる娯楽ではなく、最高の『教科書』であり、インスピレーションの『鉱脈』でした。 今日は、ネタバレ一切なしで、僕が何を得たのか、そして最高の体験をするために、あなたが知っておくべき注意点について、語ろうと思います。

目次

僕が『トロン:アレス』から得た、3つの創造的ヒント

この映画を観ている間、僕の頭の中は常に「これ、どうやって作ってるんだ?」「この表現、僕の作品に応用できないか?」という、クリエイターとしての興奮で満たされていました。特に、以下の3点は、今後の僕の創作活動に絶大な影響を与えるものです。

ヒント1:生命を宿すピクセルの表現力

『トロン:アレス』の世界では、そのピクセルが、粒子が、時に硬質に、時に有機的に、まるで生き物のように振る舞います。単なるエフェクトではなく、ピクセルという“原子”が、いかにして感情と物語を宿すか。その無数のバリエーションを目の当たりにし、僕は自分の表現の、あまりの未熟さと、そして無限の可能性の両方に打ち震えました。

ヒント2:音楽と映像が完全にシンクロする「共感覚」体験

この映画の主役は、映像だけではありません。音楽、いや、「音」そのものです。一音一音が、映像の動き、光の明滅と連動している。観ているうちに、目で見ているのか、耳で聞いているのか、その境界が曖昧になっていくような、強烈な「共感覚」を体験しました。僕も音楽を作る人間として、「音と映像を同期させる」ことの本当の意味を、頭ではなく、身体で理解させられました。

ワタタク

見た人が体験するような作品をつくれていないので、つくりたいね。

ヒント3:常識を破壊するカメラワークと構図

「迫力のある作品を作りたい」と漠然と考えているクリエイターは、絶対に観るべきです。この映画のカメラワークは、常識を遥かに超えています。

静止画を作る上でも、「どうすれば鑑賞者の視線を釘付けにし、心を揺さぶれるか」という問いに対する、無数の答えを提示してくれます。

【重要】最高の体験を得るために、知っておくべき3つの注意点

この映画は、五感に直接訴えかけてくる、極めてパワフルな体験です。だからこそ、最高の状態で臨むために、僕が身をもって体験した注意点を共有します。

注意点1:鼓膜を揺さぶる「音圧」

まず、音が凄まじい。ただ音量が大きいのではなく、「音圧」が物理的に身体を揺さぶってきます。この没入感が最高なのですが、大きな音が苦手な人は、少し心構えが必要かもしれません。

ワタタク

僕は大きい音と音圧が苦手で、バンドのコンサートがほとんど行かない。だから映画を見ていて結構きつかったね。

注意点2:網膜を焼く「閃光」

これは僕が一番驚いた点です。冒頭、制作会社(Disney)のロゴが表示されるシーン。めっちゃくちゃ眩しいです。 レーザーめっちゃこっちに照射されてるみたいに感じて、僕は思わず目をつむりました。光に敏感な方は、このシーンだけでもお気をつけください。

ワタタク

光が苦手な方は、他のシーンでもきつい場面があるかも。僕は冒頭以外は大丈夫だった。

注意点3:三半規管を試す「カメラワーク」

先ほど絶賛したカメラワークについて。画面の動きが激しいので、乗り物酔いしやすい人は、注意が必要かもしれません。 僕は一番前の席で鑑賞したのですが、終わった後、若干ふらふらしながら映画館を後にしました。できれば、少し後ろの中央あたりの席で、スクリーン全体を視野に入れるのがベストだと思います。

ワタタク

吸いこまれるような感覚になるカメラワークがありました。

最高の没入感は「最高の鑑賞マナー」から生まれる

最後に、少しだけ映画館そのものの話を。 僕は公開初日の吹き替え版を観に行きましたが、驚くほどガラガラでした。そして何より嬉しかったのが、上映中に話す人はもちろん、スマホの光が漏れることも一切なく、鑑賞者のマナーが驚くほど良かったことです。

最近、マナーの悪い人が増えたことで、正直、映画館から足が遠のいていました。でも、今回のように、そこにいる全員が作品世界に敬意を払い、静寂の中で共に没入できる空間の素晴らしさを、改めて実感しました。この環境が続くなら、また定期的に映画館に通いたいな、と心の底から思えました。

結論:僕たちは、物語の観客じゃない

『トロン:アレス』は、僕に無数のインスピレーションを与えてくれました。 そして同時に、こう問いかけてくるようでした。

「お前は、いつまで観客席にいるつもりだ?」と。

この圧倒的な世界を、ただ消費して「面白かった」で終わらせるのか。 それとも、この体験を燃料にして、自らの手で、まだ誰も見たことのない世界を創造するのか。

最近、作品をつくれていなくて、考えたり、公募で学んだことのアウトプットだったりだからね。そろそろ作りたい。

ワタタク

それでは今日もレッツワクワクコーディング。

ワタタク(Watataku)
クリエイティブコーダー/アーティスト
AIと共に、「人の心に寄り添う、機能するアート」を探究しています。

ここは、その思索と創造の全記録を記す、思考の実験室(アトリエ)です。

僕の創作の源泉は、人生経験そのものです。
不当な出来事や、精神的な支配の中で、私の心は何度も粉々に砕け散りました。しかし、その一つ一つの破片をどのようにすれば鮮やかな絵の具にできるかを考え、ゆっくり心のパレットに色を整えていきました。その、長い、長い、自身との対話の果てに「人の役に立つアートを作りたい」という考え方にたどり着きました。

かつて、僕の武器は、アコースティックギター弾き語りと、カメラでした。
オリジナルソングの演奏でお客様投票1位となった「物語の力」。
世界20カ国の旅で培った、多様な「視点」。

今、僕は、それら全ての経験を、「コード」という、新しい言語で、世界に問いかけています。

このブログでは、作品の制作過程や、日々の発見、そして、僕自身の上達の軌跡を記録していきます。

僕の旅が、あなたの日常を、ほんの少しでも豊かにするための、光になることを願って。

クリエイティブコーディングロード運営者 ワタタク
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