ワタタクどうも。上達の研究家、ワタタクです。
あなたは創作活動において、こんな悩みを抱えていませんか?
- 「作りたいものが思いつかない」
- 「なんとなく作ってみたけれど、深みがない」
- 「作品を作っても、誰にも見られず埋もれていく」
かつての僕もそうでした。 しかし、ある「思考の工程」を確立してからは、アイデアに困ることはなくなりました。
それは「才能」があったからではありません。 ただの情報を、宝石に変えるための「圧力のかけ方(プロセス)」を知ったからです。
今回は、僕が実践している独自のアート生成フロー「思考のダイヤモンドパス」の全貌を公開します。
思考のダイヤモンドパスとは? 〜炭素に圧力をかけろ〜
「思考のダイヤモンドパス」とは、一言で言えば「言語化から始まる、循環型の創造システム」です。
ダイヤモンドは、炭素(ただの煤や黒鉛と同じ成分)に、地底深くでとてつもない「熱」と「圧力」がかかることで生まれます。
アイデアも同じです。 日常に転がっている些細な「情報(炭素)」も、そのままでは価値がありません。そこに「思考」という圧力をかけ、「論理」という熱を通すことで、初めて人を魅了する「作品(ダイヤモンド)」へと結晶化するのです。
僕は、以下の6つの工程を必ず通るようにしています。
ダイヤモンドを生み出す「6つの工程」


このパスは、一方通行ではありません。螺旋階段のように、登りながら循環します。
1. 問い(Quest):違和感を逃さない
すべては「なぜ?」から始まります。 日常の中で心が動いた瞬間、違和感を感じた瞬間をスルーせずに、「問い」として捕まえます。
- 「なぜ、この風景に感動したのか?」
- 「なぜ、デジタルの円は完璧すぎて冷たいのか?」
この「問いの種(Seed)」を見つけることが、最初のステップです。
2. 調査(Research):巨人の肩に乗る
いきなり作り始めないです。まずは徹底的に調べます。
自分の中の引き出しだけで戦わず、外部から「確かな根拠(Fact)」を集めます。
3. 結合(Link):化学反応を起こす
ここで、ワタタク流の「リンクド・アルゴリズム」を発動させます。 集めた事実と、全く関係のない別の要素をぶつけます。
「人間の記憶の曖昧さ」×「ノイズ関数」など
異質なものを「結合(Link)」させることで、ありきたりではない「独自の仮説(Idea)」が生まれます。
リンクドアルゴリズムについては以下の記事で解説しています。


4. 言語化(Article):論理をSEOで固める
ここが最も重要な工程。 まだ作品をつくりません。僕はまず「記事」を書きます。
なぜなら、言葉にすると理解が深まり、表現力が高まるからです。 SEO(検索エンジン最適化)を意識して記事を書くということは、「読者が何を知りたいか(ニーズ)」を論理的に整理することでもあります。(※ここの工程が一番難しいですが、ここをクリアするからこそ、納得のいく作品になります)
- 見出しを作る = 作品の構成を決める
- 文章を書く = ロジックを確定させる
この段階で、思考は強固な「設計図(Blueprint)」となり、同時にブログ記事という「資産」が生まれます。
▼ 執筆が「辛い」と感じる方へ この「言語化」の工程で脳が疲れてしまうなら、僕が開発した「リンクド・バッチング」というシステムを使ってみてください。単発で書くのではなく、4つの記事を一筆書きで設計することで、驚くほどスムーズに書けるようになります。


5. 構築(Code):論理を視覚化する
言葉で完璧に説明できる状態になったら、やっとコード(Processing/p5.js)を書きます。
すでに言葉にしているので、どう表現していこうか迷うことが少ない。ここで「論理的な美(Digital Art)」が完成します。
6. 定着(Drawing):身体に刻み込み、次へ
最後は、アナログです。 モニターの中で完成した作品を、あえて自分の手(鉛筆)で描いてみます。
- 「ここの曲線は、手で描くとこんな感触なのか」
- 「コードでは表現しきれない、紙の抵抗感(ノイズ)が良いな」
手描きの絵にすることで、デジタルの論理が「身体的な知(Embodiment)」として自分の中に定着します。
そして、描いている最中に必ず思うのです。 「あれ? じゃあ、ここをこう変えたらどうなるんだろう?」
その疑問が、次の「1. 問い(Quest)」になります。 こうして、ダイヤモンドパスは永遠に循環し、上達を感じながら作品が積み上がっていく。
まとめ:才能ではなく言葉にすることを大切にする
何をつくればいいのか迷ったときは、まずは街中の景色や映画、漫画や他の人の作品から「いいな」と感じたこと(日常に落ちている炭素)を拾い上げ、紙にメモをし、どのように形にしていくのかを書き出すことが大切ですね。
僕はその段階はモレスキンというノートのヴォランジャーナルや、ポケットなどで実行しています。


言葉になれば、それは形になります。 形になれば、それは誰かに届きます。
さあ、今日も身の回りにある炭素を、ダイヤモンドに変えていきましょう。



