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【Processing】map()関数の使い方【ある範囲の数字を別の範囲に変換する】

【Processing】map()関数の使い方【ある範囲の数字を別の範囲に変換する】
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ワタタク

今回の記事の目的はProcessingの「map()関数」を理解し、自分なりに使ってみること。

この記事を書いた人
  • クリエイティブコーディング初心者が、アーティストとして活躍するまでの上達の過程を発信
  • コンセプトは「クリエイティブコーディング1万時間の歩き方」
  • 参考にしてもらえるブログにするため、Processingを独学で勉強して共有中

記事内のProcessingのバージョンは4.3。

動きのある画像は、コードではなく、GIF画像編集で無限再生されるようにしています。

目次

【Processing】map()関数について

map()関数について
  • Processingのmap()関数は「変換する」という意味
  • map()関数は、ある範囲の数字を別の範囲に変換するのに役立ちます。例えば、0から100の範囲の数字を、0から1の範囲に変えたりできます。
  • 数字の範囲を変換することで、データをより使いやすくしたり、ビジュアルに反映させたりすることができます

【Processing】map()関数の書き方【構文】

map()関数の書き方【構文】
  • map(value, start1, stop1, start2, stop2)
    • valueは変換したい数字
    • start1stop1は元の範囲
    • start2stop2は新しい範囲

【Processing】map()関数でコードを書く前に知っておいたら理解しやすくなる知識

map()関数を理解するのに超重要な知識。

map()関数には計算があります。

その計算は以下の順でやると理解しやすいです。

構文:map(value, start1, stop1, start2, stop2)

  • 元の範囲と新しい範囲の位置を確認する
    • 元の範囲 (start1 と stop1)
    • 新しい範囲 (start2 と stop2)
  • 元の範囲での位置を確認する
    • 変換したい数値 (value) が元の範囲内でどこに位置するかを確認します。例えば、value が元の範囲の何パーセントに位置するか。
  • 新しい範囲で同じ位置を見つける
    • 元の範囲での位置に基づいて、新しい範囲内での同じ位置を計算します。この位置が新しい範囲での変換後の数値です

【Processing】map()関数の使い方【画像とコード】

別の範囲に変換された数字を、コンソールで確認する

float originalValue = 50; // 元の値
float newValue = map(originalValue, 0, 100, 0, 1); // 変換後の値
println(newValue); // 結果を表示します。これは0.5と出る

なぜ0.5になるのかについて

まず、変換のために使った比率(割合)を考えてみます。map()関数は0から100の範囲を0から1の範囲に変換するので、比率は1 / 100です。

50 * (1 / 100) = 0.5の途中の計算。

1 / 100 = 0.01

次に 50 に 0.01 を掛けます。

50 * 0.01 = 0.5

map()関数を使って円を描く例1

void setup() {
  size(500, 500); // 画面の大きさを設定します
  float originalValue = 100; // 変換したい数字

  // map()関数を使って変換します
  float newValue = map(originalValue, 0, 200, 0, width); // 0から100の範囲を0から200の範囲に変換します
  // 座標: (50, 200)
  ellipse(newValue, 250, 50, 50); // 変換後の位置に円を描きます
}

float newValue = map(originalValue, 0, 200, 0, width); // 0から100の範囲を0から200の範囲に変換します

の部分の解説。

  1. 元の範囲と新しい範囲を確認する
    • 元の範囲:0から200
    • 新しい範囲:0から500
  2. 元の範囲での位置を確認する
    • 100は、0から200の中間地点。200の半分が100だから。
  3. 新しい範囲での同じ位置を見つける
    • 次に、新しい範囲(0から500)の中間地点を見つける。500の半分は250。

だから、元の範囲の中間地点(100)は、新しい範囲の中間地点(250)になる。これが、map()関数を使って100を0から500の範囲に変換すると250になる理由なんだ。分かりやすかったかな?

map()関数を使って円を描く例2

map()関数を使って円を描く
void setup() {
  size(200, 200); // 画面の大きさを設定します
  float originalValue = 25; // 変換したい数字

  // map()関数を使って変換します
  float newValue = map(originalValue, 0, 100, 0, width); // 0から100の範囲を0から200の範囲に変換します
  // 座標: (50, 200)
  ellipse(newValue, 200, 50, 50); // 変換後の位置に円を描きます
}

6行目。

float newValue = map(originalValue, 0, 100, 0, width); // 0から100の範囲を0から200の範囲に変換します。計算すると、originalValueの25は、50に変わります。

なぜ25は50になるのか?

  • 元の範囲と新しい範囲の位置を確認する
    • 元の範囲は0から100
    • 新しい範囲は0から200。widthは200なので。
  • 元の範囲での位置を確認する
    • 25は元の範囲の位置の0から100の4分の1の位置です。
  • 新しい範囲で同じ位置を見つける:
    • 新しい範囲0から200の4分の1は、200の4分の1なので、50です。
  • だから、map()関数を使って25を0から200の範囲に変換すると、50になります。

たくさんの円が周回するコード【学習進んだら再確認する表現】

画面上の白い枠みたいなのは、動画の切り取りミス。

map()関数 たくさんの円が周回するコード【学習進んだら再確認する表現】
int numCircles = 100; // 円の数
float[] x = new float[numCircles]; // 円のX座標
float[] y = new float[numCircles]; // 円のY座標
float[] sizes = new float[numCircles]; // 円のサイズ
color[] colors = new color[numCircles]; // 円の色

void setup() {
  size(800, 800); // 画面の大きさを設定します
  for (int i = 0; i < numCircles; i++) {
    x[i] = random(width); // ランダムなX座標
    y[i] = random(height); // ランダムなY座標
    sizes[i] = random(10, 100); // ランダムなサイズ
    colors[i] = color(random(255), random(255), random(255)); // ランダムな色
  }
}

void draw() {
  background(0); // 背景を黒に設定します
  for (int i = 0; i < numCircles; i++) {
    fill(colors[i]); // 円の色を設定します
    noStroke(); // 輪郭線を無くします
    float newX = map(sin(frameCount * 0.01 + i), -1, 1, 0, width); // sin波を使ってX座標を変換
    float newY = map(cos(frameCount * 0.01 + i), -1, 1, 0, height); // cos波を使ってY座標を変換
    ellipse(newX, newY, sizes[i], sizes[i]); // 変換後の位置に円を描きます
  }
}

【Processing】map()関数はどんな表現で使えそうか

map()関数を使う場面の例

  1. センサーデータの変換:0から1023のセンサーデータを0から255の範囲に変換してLEDの明るさを調整する場合
  2. アニメーション:オブジェクトを滑らかに動かすために、画面の大きさに合わせて位置を変換する場合
  3. ゲーム開発:スコアや他の数値をビジュアル化する場合

【Processing】map()関数を使ってみた感想

基本的な使い方で、シンプルに円を表示させるだけの内容で、map()関数を自分なりに理解しました。

Processingの学習を進め、複雑な表現ができるようになったときにmap()関数を使って、使いこなしていけるようになりたいと思います。

ワタタク

それでは今日もレッツワクワクコーディング。

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