【執筆システム】4つ以上の記事を同時並行で設計する。「リンクド・バッチング(Linked Batching)」の全貌

執筆システム「リンクド・バッチング(Linked Batching)」の全貌図解。記事を単発(Single)で書くことによる脳疲労を防ぎ、4つの工程(文房具、コード、絵、思考)を連携(Linked)させて一筆書きで設計するプロセス。これによりメンタル安定、文脈の貫通、SEOに強いトピッククラスター構造を実現する仕組み。
※この図解は、著者とAI(Gemini)の対話から生まれた概念設計を基に、同AIで作成したものです。
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公開日:2025年12月16日(火)

ワタタク

どうも。上達の研究家、ワタタクです。

あなたはブログや創作活動において、こんな悩みを抱えていませんか?

  • 「記事を書くのがとにかく辛い」
  • 「記事同士の繋がりが作れず、孤立してしまう」
  • 「1つ書き終わったら、次はについて何を書けばいいか迷う」

かつて僕もそうでした。1記事書き上げるたびに脳の体力を使い果たし、PCの前で「へっへとと」になってぐったりしていました。

しかし現在、僕は複数のジャンル(プログラミング、絵、文房具、思考法)を扱いながら、「量(記事数)」と「質(構造)」を確保しながら両立させています。

なぜそれが可能なのか? 答えはシンプルです。**「1記事ずつ書くのをやめたから」**です。

この記事では、僕が独自に開発した、一連の流れ(ストーリー)をまとめて設計する生産システム「リンクド・バッチング(Linked Batching)」の全貌を公開します。

リンクド・バッチング(Linked Batching)とは何か?

聞き慣れない言葉だと思いますので、まずは定義から解説します。 これは「Linked(連結された)」と「Batching(まとめ処理)」という2つの概念を組み合わせた造語です。

  • Linked(リンクド): ただまとめるだけではありません。鎖のように「意味」や「文脈」で繋がっている状態を指します。
  • Batching(バッチング): 「クッキーを1枚ずつ焼くのではなく、天板に並べて一気に焼く」ように、似た作業をまとめて処理して効率化するビジネス用語です。

つまり、リンクド・バッチングとは、 「異なるカテゴリ(文房具、コード、絵、思考)の記事の『下書き(構成)』を、一つのストーリーとして一気に作成する手法」 です。

イメージとしてはこんな感じ。

  • 単発(Single): ● ● ● (バラバラに点在している。後から繋げるのは大変)
  • 連携(Linked): ●ー●ー●ー● (最初から糸で繋がった状態で生まれてくる)

このシステムを使うことで、ブログ運営は「孤独な点の打ち込み」から「意味のある線の構築」へと進化します。

なぜこのシステムが必要なのか?(3つのメリット)

この手法を取り入れるメリットは、大きく分けて3つあります。

1. メンタルの安定(Mental Safety)

最大のメリットはこれです。「次、何書こう?」という迷いがゼロになります。 最初に4記事分の設計図(地図)を作ってしまうため、「あとはこの通りに手を動かせばいいだけ」という状態になれます。 ゴールが見えている作業は、精神的にとても楽です。安心して作業に没頭できます。

2. 文脈の貫通(Story Consistency)

バラバラに書くと、どうしても話の整合性が取れなくなります。 しかし、まとめて設計すれば、 「この文房具を使った(原因)→ だからこのコードが書けた(過程)→ そしてこの絵が生まれた(結果)」 という、一本の太いストーリーを通すことができます。 読者にとっても、「なるほど、だからワタタクはこのペンを選んだのか!」と深く納得できる構成になります。

3. 最強のSEO構造(Topic Cluster)

これは少し専門的な話ですが、Googleは「情報が整理され、関連し合っているサイト」を高く評価します(トピッククラスターモデル)。 リンクド・バッチングを使えば、記事を公開した瞬間から、濃密な内部リンクで繋がった記事群が完成します。 Googleのロボットが来た瞬間に、「お、この一連の記事は専門性が高いな」と即座に判断してもらえるのです。

実践ワークフロー:思考から出力までの「一筆書き」

執筆システム「リンクド・バッチング(Linked Batching)」の全貌図解。記事を単発(Single)で書くことによる脳疲労を防ぎ、4つの工程(文房具、コード、絵、思考)を連携(Linked)させて一筆書きで設計するプロセス。これによりメンタル安定、文脈の貫通、SEOに強いトピッククラスター構造を実現する仕組み。

では、具体的にどうやるのか? 僕が普段行っている、4つのカテゴリ(Layer)を横断する「一筆書き設計」の手順を紹介します。

【重要ルール】 この段階では本文は絶対に書きません。 あくまで見出しや要点だけの「構成(骨組み)」を、4本(もしくは4本以上を)一気に作ります。

【Step 1】起点(Source)の設定:Layer 1

まず、ネタ元となる「文房具」や「本」を決めます。

  • アクション: 文房具カテゴリの記事の構成を作る。
  • 内容: 「なぜこのノートを選んだのか?」「この道具を使って何をしたいか?」という「動機」を設計します。

【Step 2】変換(Logic)の設計:Layer 2

次に、Step 1の思考をどう「デジタル(コード)」に変換するかを考えます。

  • アクション: Processing(コード)カテゴリの記事の構成を作る。
  • 内容: 「ペンの『かすれ』や『質感』を、プログラムで再現するためのアルゴリズム」を設計します。

【Step 3】定着(Emotion)の設計:Layer 3

デジタルで計算した結果を、どう「アナログ(絵)」に落とし込むかを考えます。

  • アクション: 絵・イラストカテゴリの記事の構成を作る。
  • 内容: 「コードで出力された幾何学を、手描きでどう崩すか?」「肉体的な感覚はどうだったか?」を設計します。

【Step 4】統合(Meta)の設計:Layer 3

最後に、この一連の流れ(Step 1〜3)を通して得た「気づき」をまとめます。

  • アクション: 思考法・気づきカテゴリの記事の構成を作る。
  • 内容: 「やってみて分かった新しい法則」「失敗から学んだこと」など、抽象度を上げた結論を設計します。

脳のメモリを解放する

以前の僕は、文章を書きながら、「次はどうしよう」「構成はどうしよう」「図解はどうしよう」と同時に考えていました。 だから1記事書くだけで脳がオーバーヒートし、「へっとへと」になっていたのです。

このシステムの本質は、「設計モード(建築家)」と「執筆モード(作業員)」を完全に分けることにあります。

  • 設計モード: 4つ以上の記事の構成を一気に考える。(クリエイティブな脳)
  • 執筆モード: できた構成に従って、淡々と文章を書く。(作業の脳)

使う脳の部位を分けることで、疲れにくくなり、結果として「クリエイティブな余白」が生まれます。その余白が、次のアイデアを生むのです。

まとめ:システムが「才能」を超える

ワタタク

僕(ワタタク)は天才じゃない。だから、マルチタスクも苦手ですし、何をどういう順番でしていけばいいのか混乱することがあります。

だからこそ、「システム」を作りました。

「リンクド・バッチング」があれば、誰でも論理的な構造を持ち、ストーリー性のある発信ができるようになります。

もしあなたが「ブログ運営」や「創作活動」の行き詰まりを感じているなら、ぜひ一度、この「まとめて設計する」というアプローチを試してみてください。 驚くほど視界がクリアになるはずです。

上達の研究家、ワタタク

▼ ワタタクの「上達システム」をさらに深く知る

この記事で紹介した「リンクド・バッチング」は、執筆の技術です。 では、その前段階である「思考の整理」や「アイデアの管理」はどうしているのか? 以下の記事で、僕のシステムの全貌を公開しています。

ワタタク(Watataku)
上達の研究家
アナログ絵画(2025.11~) × クリエイティブコーディング(2024.3~)

「不完全な人間(Analog)」が、「完全な論理(Algorithm)」を武器にどこまで行けるか。

手描きの一本の線(One)をコードで無限(All)に拡張し、再び一つの作品へ定着させる。「才能」ではなく「発見」と「システム」で描く、人生をかけた実験記録。

溢れる思考を、独自の脳内OS「Watataku Blueprint」で整理し、初心者から世界で活躍するまでの「激闘」と「攻略本」を公開しています。

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