 ワタタク
ワタタクどうも。クリエイティブコーディングの上達の過程を伝えながら、15万の作品制作を目指しているワタタクです。
先日、公開初日である10月10日に、映画『トロン:アレス』を観てきました。 先に結論から言います。
もはや映画ではなかったですね。 浴びる、体験する、思考の“OS”を強制アップデートさせるための、2時間の体験するアートでした。
特に、僕のようにクリエイティブコーディングで表現をしている人間、ピクセルや写真を使ったアートが好きな人間にとって、これは単なる娯楽ではなく、最高の『教科書』であり、インスピレーションの『鉱脈』でした。 今日は、ネタバレ一切なしで、僕が何を得たのか、そして最高の体験をするために、あなたが知っておくべき注意点について、語ろうと思います。
僕が『トロン:アレス』から得た、3つの創造的ヒント
この映画を観ている間、僕の頭の中は常に「これ、どうやって作ってるんだ?」「この表現、僕の作品に応用できないか?」という、クリエイターとしての興奮で満たされていました。特に、以下の3点は、今後の僕の創作活動に絶大な影響を与えるものです。
ヒント1:生命を宿すピクセルの表現力
『トロン:アレス』の世界では、そのピクセルが、粒子が、時に硬質に、時に有機的に、まるで生き物のように振る舞います。単なるエフェクトではなく、ピクセルという“原子”が、いかにして感情と物語を宿すか。その無数のバリエーションを目の当たりにし、僕は自分の表現の、あまりの未熟さと、そして無限の可能性の両方に打ち震えました。
ヒント2:音楽と映像が完全にシンクロする「共感覚」体験
この映画の主役は、映像だけではありません。音楽、いや、「音」そのものです。一音一音が、映像の動き、光の明滅と連動している。観ているうちに、目で見ているのか、耳で聞いているのか、その境界が曖昧になっていくような、強烈な「共感覚」を体験しました。僕も音楽を作る人間として、「音と映像を同期させる」ことの本当の意味を、頭ではなく、身体で理解させられました。



見た人が体験するような作品をつくれていないので、つくりたいね。
ヒント3:常識を破壊するカメラワークと構図
「迫力のある作品を作りたい」と漠然と考えているクリエイターは、絶対に観るべきです。この映画のカメラワークは、常識を遥かに超えています。
静止画を作る上でも、「どうすれば鑑賞者の視線を釘付けにし、心を揺さぶれるか」という問いに対する、無数の答えを提示してくれます。
【重要】最高の体験を得るために、知っておくべき3つの注意点
この映画は、五感に直接訴えかけてくる、極めてパワフルな体験です。だからこそ、最高の状態で臨むために、僕が身をもって体験した注意点を共有します。
注意点1:鼓膜を揺さぶる「音圧」
まず、音が凄まじい。ただ音量が大きいのではなく、「音圧」が物理的に身体を揺さぶってきます。この没入感が最高なのですが、大きな音が苦手な人は、少し心構えが必要かもしれません。



僕は大きい音と音圧が苦手で、バンドのコンサートがほとんど行かない。だから映画を見ていて結構きつかったね。
注意点2:網膜を焼く「閃光」
これは僕が一番驚いた点です。冒頭、制作会社(Disney)のロゴが表示されるシーン。めっちゃくちゃ眩しいです。 レーザーめっちゃこっちに照射されてるみたいに感じて、僕は思わず目をつむりました。光に敏感な方は、このシーンだけでもお気をつけください。



光が苦手な方は、他のシーンでもきつい場面があるかも。僕は冒頭以外は大丈夫だった。
注意点3:三半規管を試す「カメラワーク」
先ほど絶賛したカメラワークについて。画面の動きが激しいので、乗り物酔いしやすい人は、注意が必要かもしれません。 僕は一番前の席で鑑賞したのですが、終わった後、若干ふらふらしながら映画館を後にしました。できれば、少し後ろの中央あたりの席で、スクリーン全体を視野に入れるのがベストだと思います。



吸いこまれるような感覚になるカメラワークがありました。
最高の没入感は「最高の鑑賞マナー」から生まれる
最後に、少しだけ映画館そのものの話を。 僕は公開初日の吹き替え版を観に行きましたが、驚くほどガラガラでした。そして何より嬉しかったのが、上映中に話す人はもちろん、スマホの光が漏れることも一切なく、鑑賞者のマナーが驚くほど良かったことです。
最近、マナーの悪い人が増えたことで、正直、映画館から足が遠のいていました。でも、今回のように、そこにいる全員が作品世界に敬意を払い、静寂の中で共に没入できる空間の素晴らしさを、改めて実感しました。この環境が続くなら、また定期的に映画館に通いたいな、と心の底から思えました。
結論:僕たちは、物語の観客じゃない
『トロン:アレス』は、僕に無数のインスピレーションを与えてくれました。 そして同時に、こう問いかけてくるようでした。
「お前は、いつまで観客席にいるつもりだ?」と。
この圧倒的な世界を、ただ消費して「面白かった」で終わらせるのか。 それとも、この体験を燃料にして、自らの手で、まだ誰も見たことのない世界を創造するのか。
最近、作品をつくれていなくて、考えたり、公募で学んだことのアウトプットだったりだからね。そろそろ作りたい。



それでは今日もレッツワクワクコーディング。

