
こんにちは!クリエイティブコーディング1万時間の道を歩いているワタタクです。
先日、「TOKYO NODE LAB」と「NEORT」が主催する公募「詩とコンピュータ」に挑戦しました。前回挑戦した「PERFORMED IMAGE」よりも、さらに思考の深度が問われる、非常にやりがいのあるテーマでした。
テーマについて
詩とコンピュータの背景
コンピュータと詩は1960年代の出会いから現在まで、互いに影響し合いながら独特な創造性を育んできました。初期の詩人がプログラミング言語で詩を書き、科学者がアルゴリズムでテキストを生成したとき、コードは単なる道具を超えた表現媒体となり、詩は静的なテキストから実行可能な存在へと変貌しました。 現在、生成AIの時代を迎え、この関係はさらに複雑で豊かなものとなっています。プログラミング言語そのものを詩として扱うコードポエトリー、アルゴリズムによる言語生成、インタラクティブな詩的体験、データと言葉の新たな関係性など、多様なアプローチが可能です。 第二回公募のDIGITAL SPRINGBOARDでは、NEORT++の展示「計算する詩」展にちなんで「詩とコンピューター」をテーマとして設定いたします。テクノロジーと言語表現の境界を探求し、新しい詩的可能性を提示する作品をお待ちしています。
#Computer_Poetry_TOKYO_NODEより引用(https://neort.io/challenge/d2m1f4mdkg0sehilnig0)
しかし、この挑戦を通じて、僕は、これからの創作活動における、最も強力な「武器」を手に入れることができました。それは、自分自身の「アーティスト像」を、言語化できたことです。
その、発見の旅の記録を、ここに、アウトプットします。
この記事を書いた人


- クリエイティブコーダー / アーティスト
- 「人の心に寄り添う、機能するアート」を探究しています
- アートとテクノロジーが、社会や個人のウェルビーイングにどう貢献できるかに、関心があります
自分の詩を、コードで「翻訳」する
今回のテーマは「詩とコンピュータ」。 僕は、既存の詩を使うのではなく「自分自身の詩を、もし、コンピュータ言語に翻訳したら、どんな風景が現れるだろう?」という問いから、制作を始めました。
詩のテーマは「わたしたちは言葉でできている」。
僕自身の人生経験を元に、希望(金色)、怒り(赤)、悲しさ(青)、恐怖(紫)、そして、愛や優しさ(ピンク)といった、感情に、色彩を与え、それらが、アルゴリズムという風に導かれ、個人の魂の年代記(クロニクル)を紡ぎ出す。そんなコンセプトを考えました。
(実際に提出した作品は、こちらのNEORTのページでご覧いただけます。
「ハイブリッド」であることへの、挑戦
映像と詩ができた時、僕は、さらに一歩、踏み出すことにしました。 個人のスキルアップのために、AI(Suno AI)で音楽をつけ、MVを制作するという挑戦です。
詩→クリエイティブコーディング→作詞→作曲→MV。 この、複数の領域を横断するプロセスは、「ハイブリッドプログラマー」という、僕が目指す姿への、納得のいく、最初の一歩となりました。
実際につくったMV。
聴いて喜んでもらえたので嬉しい。
言語化が、僕に「翼」をくれた
そして、今回の挑戦で、僕が手に入れた、最大の「発見」。 それは、「言語化の重要性」です。
「詩とコンピュータ」に取り組んでいて、僕は自分自身の経験をクリエイティブコーディングを通して表現するのが合ってると思うという気づきを得ました。
そして「人の役に立つ作品をつくりたい」という思いを以前からずっともっていて、AIといろいろ話しながら以下のアーティスト像を言語化できました。
「人の心と、社会と、そして自分自身の物語と、常に対話しながら、作品を創り出す」
この言葉を見つけ出した時、僕の創作の目的は、明確になり、迷いがなくなりました。 言語化できると、表現は、より、楽しくなり、前に進んでいると、強く実感できるのです。
言語化したアーティスト像を次の公募の作品制作に活かすことができた
この挑戦は、僕に、新しい技術だけでなく、新しい「羅針盤」を、与えてくれました。 次の公募「#unote」では、この羅針盤を手にきっと人の役に立つんじゃないかと思う3つの作品を、提出することができました。
その話は、また、別の記事で。
読んでいただき、ありがとうございました。



それでは今日もレッツワクワクコーディング。