Processingで、四角形の位置を自由に調整した形を描くには、どんな構文を使ったらいいんだろう?
勉強したところ、quadの構文を使えば、4つの角の位置を自分で調整して描けることが分かりました。
実際に描いてみて、思わぬ発見もありました。
「よし。これで思い通りの台形が描けるはず。」と実行してみたら「え?台形じゃないけど、これはこれでいい形。」と思えるような表現ができたんです。
記事内の「例2 足みたいな形」の項目にコードあり。
quadは三角形が2つある多角形も描けることが分かってびっくり。記事、参考にしてあなたなりの表現をしてみてくださいね。
※記事内のProcessingのバージョンは4.3です。
【Processing】quadの英語の読み方と意味
quadの英語について | |
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英語の読み方 | クアッド |
英語の意味 | 4つの |
Processingにおけるquadの意味は、4つの角のある多角形をつくると覚えておけばいいですね。
なんのためにProcessingでquadを使うの?
- 自由な形の4つの角のある多角形を描くため
- 台形のような形を描くため
- 安定感を表現するため:台形は底がしっかりしている
- 成長を表現するため:台形の広い底の部分から、狭い頂点へ向かうことを考える形は努力の過程を伝えやすい
- 不安定さを表現するため:自由に4つの角を設定できるので、バランスの悪い多角形を描ける
- 立体感を表現するため
quadで表現できることはすごく多い。
【Processing】quadはどんなアートのジャンルで使うの?
- キュビズム
- 幾何学的な表現のジャンル
- 立体的な表現のジャンル
- 建築の表現:背景のビルなど
- 風景画
- 抽象画
台形を使った芸術はあまり見ないね。ピカソさんのキュビズムを参考に、台形を使いこなしてみようと思う。
【Processing】quadの書き方のルール(構文)
以下のquadの画像について、詳しく説明していきます。
quadで多角形を書く方法と説明 | |
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書き方 | quad(x1, y1, x2, y2, x3, y3, x4, y4); |
入力内容 | 多角形の1つ目の角の位置 x1は横の位置、y1は縦の位置 多角形の2つ目の角の位置 x2は横の位置、y2は縦の位置 多角形の3つ目の角の位置 x3は横の位置、y3は縦の位置 多角形の2つ目の角の位置 x4は横の位置、y4は縦の位置 |
数値を入力したらどうなるか | 数値に応じた多角形をつくることができる |
入力することは多いけど、難しくない。
【4STEP】Processingのquadを使って多角形を描く手順【コードと画像つき】
x1が200, y1が200。
//この段階ではエラーになります。
size(1000, 1000); //ディスプレイウィンドウを1000×1000に
background(255); //背景を白にする
quad(200, 200,
x2が100, y2が800。
//この段階ではエラーになります。
size(1000, 1000);
background(255);
quad(200, 200, 100, 800,
x3が900, y3が800。
//この段階ではエラーになります。
size(1000, 1000);
background(255);
quad(200, 200, 100, 800, 900, 800,
x4が1000, y4が200。
size(1000, 1000);
background(255);
quad(200, 200, 100, 800, 900, 800, 1000, 200);
コードを実行した画像。
4つの位置の入力は慣れると楽しくなる。
Processingのquadで台形を描く方法
size(1000, 1000);
background(255);
quad(400, 200, 100, 800, 900, 800, 600, 200);
Processingのquadは、数値を調整すれば2つの三角形も描ける
例1 不思議な形
size(1000, 1000);
background(255);
quad(200, 200, 100, 800, 0, 500, 1000, 1000);
例2 足みたいな形
size(1000, 1000);
background(255);
quad(400, 200, 100, 800, 600, 200, 900, 800);
Processingのquadで、気をつけたいエラー
「,」のつけ忘れに注意すること、もう1つはスペースを入力するなら、半角で入力すること。
8つの数値を入力するので、数値に気をとられて「,」の入力を忘れないように。
僕は全角のスペースを入力してしまい、どこが全角か半角か分からなかったので、入力しなおしました。//で日本語でメモを書くので、そのまま全角のスペースが入力されちゃってました。
【Processing】quadを学んでいた感じた疑問を解決
【Processing】quadを学ぶと、世界の見え方がこう変わる
台形や山を見ると、quadのことを思い浮かべながら見ることができるようになりました。
あとは、プッチンプリン。横から見たコップ、屋根、封筒の折り返し、車のフロントガラス、お好み焼きをかえす銀色のヘラ。
台形で表現できるものを探しながら、日々を過ごすのも楽しそう。
Processingのquadは、位置の数値の入力ミスで、思わぬ形の発見がある
僕も数値の入力をミスして「あ!!この形いいなぁ。」と、記事内でも紹介しているような表現ができました。
quadは、位置を調整すれば、もっといろんな形を楽しみながら試してみたいと思います。
それでは今日もレッツワクワクコーディング。