いやぁ、クリエイターや表現が好きな人にとって、最高の時代の到来ですね。

どうも、クリエイティブコーディング1万時間の歩き方をコンセプトに活動してるワタタクです。
AIという最高のパートナーと共に、クリエイティブコーディングと自作の音楽を組み合わせたMV(ミュージックビデオ)を、たった数日で創り上げることができました。これは、NEORT様主催の公募「詩とコンピュータ」に応募した、僕の作品『内なる言葉のクロニクルのMV』の、制作の全記録です。
この記事を書いた人


- クリエイティブコーダー / アーティスト
- 「人の心に寄り添う、機能するアート」を探究しています
- アートとテクノロジーが、社会や個人のウェルビーイングにどう貢献できるかに、関心があります
作品コンセプト:「わたしたちは言葉でできている」
この作品で、僕が最も伝えたかったこと。それは、「わたしたちは、日々出会う、言葉でできている」ということです。
生きている中で、私たちは、様々な言葉にさらされ、自身が形成されています。
責められ続け、自信をなくす言葉をたくさん浴びせられたら、自信をなくしている自分になっている。
「できてるよ」「上達したね」「昨日の自分よりもできることが増えたね」「よく頑張った」「今日も1つ成長したね」という言葉をかけていると、自信のある自分になってくる。
そういった、言葉が持つ力を、歌と映像を合わせて伝えたかったのです。
歌詞と色彩の連動
作品の中で漂う無数のかけらは、私たちが日々出会う「言葉」のメタファーです。言葉に色をつけることで、その日、自分がどんな感情を抱いていたかを、視覚的に捉えやすくしたいと考えました。
- 金色: 希望
- 赤: 怒り
- 青: 悲しさ
- 紫: 恐怖
- ピンク: 愛・優しさ
歌詞の中でこの順番にしたのは、僕自身の人生の流れを反映しています。希望を持って動くが、理不尽な目に遭い「怒り」を感じる。どうしようもない「悲しさ」と、人が怖くなる「恐怖」。そんな時に、友人たちがくれる「優しい言葉」で元気が出て、再び「希望」を取り戻す。この魂の年代記(クロニクル)を、アルゴリズムという風に乗せて表現しました。
制作の背景:なぜ、この作品を作ったのか
今回の公募は、僕にとって特別な挑戦でした。もともとクリエイティブコーディングと音楽などを組み合わせた表現には興味がありましたが、以前作ったものには、全く納得できていませんでした。以前作ったものについては→第一回ジェネラティブアート・アワードに応募した作品と自身の変化【音楽を使った表現に挑戦した】
だからこそ、今回の公募を機会に、自分自身の「上達」を確認し、どこまでできるのかを確かめたかったのです。
技術の幅が広く、複数の分野を横断して仕事ができる「ハイブリッド」なクリエイターに、僕は、なりたい。そして、クリエイティブコーディングと音楽を組み合わせることで、もっと多くの人に、この表現の面白さを知ってもらいたい、とも思いました。
制作で得たもの:新しい武器と、反省点
この作品制作を通じて、多くのことを得ることができました。
- 新しい武器①:Suno AI初めて、歌ありの曲をAIと作りましたが、想像以上のクオリティに驚きました。シンプルで分かりやすく、低予算で、誰もが自分だけの曲を作れる。素晴らしいツールです。
- 新しい武器②:DaVinci Resolve。これまで避けてきた、本格的な動画編集ソフトの使い方を、ようやく学ぶことができました。
- 連番画像を動画にする方法
- メディアいれるときにシーケンスにしておく。すごい楽で便利ね。
- 字幕(テキスト)の入力方法
- 動画と音楽の同期
- YouTubeへの最適な書き出し設定(MP4)など、今後のMV制作に不可欠なスキルです。
- 連番画像を動画にする方法
- 反省点:学び方の最適化今回、DaVinci Resolveの使い方をAIにテキストで聞きながら進めましたが、「エディット?どこ?」のように、専門用語が分からず、ストレスを感じることが多かったです。こういったソフトウェアの操作は、YouTubeで解説動画を見ながら、真似して覚える方が、圧倒的に速いと気づきました。これは、今後の学習方法における、大きな発見です。



DaVinci Resolveには自動字幕機能もあると動画で知りましたが、パソコンによってはアップデートするとDaVinci Resolveが動作しなくなる可能性もあるので、今、動作しているバージョンでやっています。
歌詞のテキスト入力はしばらくは手入力になるね。
次の挑戦へ
今回、ツールの操作に慣れない部分が多く、ワークフローが確立されていませんでした。これからは、クリエイティブコーディング × 音楽でMVをつくる速度を、さらに上げていきたいです。そして、その過程で得た「気づき」や「上達の過程」も、この場所で、共有していきます。
この挑戦が、誰かの、何かの、きっかけになれたら、嬉しいです。